前回のダイジェスト


Mission 24 Ende des Weiβ ―白き者たちに…b


       
人の気配がしない街中に、風だけが吹き抜ける。 子猫の住む家        店頭に4人が並んで立っている。百恵さんを送りだす為だ。     オミ「それじゃあ百恵さん、元気でね」     百恵「お別れするのが辛うございます…」        涙ぐむ百恵さん。     ケン「泣くなよー、騒ぎが収まったらちゃんと連絡するから」    ヨージ「それまでは、田舎でゆっくりしてこいよ」     百恵「はい。坊ちゃん達もお気を付けて…」        ゆっくりと頭を下げて、歩きだす百恵。        彼女の後ろ姿を追って、二三歩踏み出すオミ。     ケン「だけどよー、オレ達も隠れなくて大丈夫なのか?あいつらは、オレ達の居場所もそろそろ        感付いてるようだし」    ヨージ「で、どこに隠れるってんだ?奴等がその気になったら隠れる場所なんてありゃしねぇ」     オミ「さくらさんのこともあるしね」        前回さくらがアヤを撃ったことを思い出す。     オミ「さくらさん、大丈夫かな…」        独り言のように呟き、アヤの方を見る。        アヤは目を伏せ、何も言わない。
エスツェットのアジト(外)        海の中に立つ灯台のような建物。        岸には、その建物に続いている美術館がある(石門に「ANI MUSEUM」と掘られている)
アジト(美術館内)        床が前方へ進む、細く長い通路。左右の壁には、どこまでも絵画が飾られている。        絵画を眺める最高幹部の3人。        その後ろに、気弱そうな案内役の男が一人ついている。    老人A「素晴らしい。まさに人類の財産じゃ」    老女B「神と悪魔は人類の永遠のテーマですわ」    老人C「日本支部の騒動の時に、ここが巻き込まれなくて良かった」      男「鷹取のやり方には、少々ついていけない部分がありまして…」        通路はエレベーターのような入り口に突き当たった。    老人A「懸命だな」        ドアが開き、4人が中に入ると音を立てて閉まった。
アジト(地下の洞窟)        4人は海底と思われる、洞窟に出た。        その広い空間の中央には、儀式を行うと思われる舞台のようなものがある。    老人A「おお!素晴らしい」      男「コンサートホールという名目で、大急ぎで作らせました」    老女B「これでいよいよ儀式が行えますわねぇ」    老人A「あのお方とも何十年ぶりか」      男「しかし、よろしいのでしょうか。他の幹部の方々から、儀式の準備が大事になりすぎてい        ると、非難が出ていますが…」        男を振り返る老人A。    老人A「黙れ!誰に向かって言っておる!」        後ずさる男。老人の目が光ると男は突然心臓を押さえ、苦しみ始めた。    老人A「何が分かる!これはエスツェットを創立させた、我らの悲願じゃ!」    老女B「儀式が成功すれば、彼らも文句は言いませんでしょ」        地面に伏せながらも、必死で顔を上げて答える男。      男「…は…はい…っ」    老人C「あの方が復活された時に必要な、依代の準備はできていますか?」      男「い…今、我々の傘下にある施設で、シュヴァルツが最後の調整を行っております」
エスツェットの施設(前回さくらが彩を見た所)        5〜6人の白衣の者に囲まれ、何か点滴されている彩。        それを2階のガラス越しに見ているクロフォードとシュルディッヒ。        少し離れてさくらが立っている。        アヤを撃ってしまったことを悔やんでいる。    さくら[私、何であんなことを…]    シュル「今更そんなことで悩んでもしょうがねぇだろ」        さくらの方を振り返るシュルディッヒ。    シュル「そんなことより、こっちに来てみろ。おもしれぇぜ」        言われるままガラス近付き、見下ろすさくら。